わたしたちのくらしている町には、いろんな人たちがはたらいている。
職業の名前は知っているけど、どんな仕事なのかはイマイチよくわからない。

かれらの一日って、どんなふうなんだろう。
朝から晩まで、ひとつの職業の人にはりついて、仕事や暮らしぶりをみつめてみよう。

本屋、中華料理店、製本所、
図書館、庭師、動物病院、
校長先生、農家、鉄道員、
洋菓子店、製紙工場、博物館……

さまざまな仕事をしている12人の「ある一日」を
いきいきとした写真と、やさしいことばで絵本にしました。

「将来、なにになりたい?」
大人は子どもになにげなく質問します。
答えはさまざま、時代のうつりかわりとともに 人気の職業があるようです。

しかし、サッカー選手でも花屋でも、おなじ職業だからといって、おなじようにはたらき暮らしている人はいません。
ぼくらの生活は、だれかの仕事のおかげで 成り立っているはずなのに、彼らが日々なにを思い、どんなふうにくらしているのかはあまり知りません。

夜道で足をとめて星空を見上げるように、目の前を通りすぎるいろんな「はたらく」を見つめたい。
大人も子どももおなじ地平に立って、 はたらくってなんだろう、と考えてみる。
そんなふうにして、このシリーズをつくりたいとおもいます。

2019年からはじまった写真絵本シリーズ。
リソグラフ印刷と糸ミシン中綴じ製本で手作業でつくっており、初刷400部限定。クラフト感あふれる独特の風合いが人気です。
おもにブックフェアや各地のちいさな独立書店などで手に入ります。発行はAmbooks。

本来はリソグラフ版が刊行されたあとに創元社のオフセット版が発売されていましたが、途中で追い抜かされて、現在リソグラフ版は『はたら鉄道員』が最新刊です。『はたらく校長先生』以降もかたつむりの歩みでゆっくり刊行していくつもりです。気長にお待ちください。

オフセット印刷と糸とじ製本でつくられた上製本の写真絵本「はたらく」シリーズ。
一般流通しているものなので、全国書店、図書館などで手にしていただけます。
判型も大きく、ハードカバーでがっしりしていて読み聞かせにも最適です。発行は創元社。

season. 1

season. 2

人がはたらく写真なんて面白いのか?
と思うでしょう?
ところがどっこい、これが面白い。
実に面白い。
何べん見ても面白いのだ。

山田洋次

映画監督

おいしい人生とは?
父はいつも仕事について
熱っぽく語っていました。
なにをしようと情熱をもって
はたらくことが大切だと。
情熱は人生の隠し味。
ひとかけらの砂糖です。

オドレイ・トトゥ

映画俳優・写真家

はたらくことは生きること
生きることははたらくこと
はたらく人たちのリアルを活写した傑作

福岡伸一

生物学者・作家

はたらくひとの、
すべての手と手がつながりあって、
ぼくたちのこの世は、
今日もうつくしくまわっている。

いしいしんじ

作家

働く人の1日を覗くと
フツーの事をしているように見える。
けれども、 その「普通のことを続ける」
っていうのが実は
ものすごく大変なことなのだ。

一青窈

歌手

「働くことと祈りは同じである」とは、
ある地域の文化の深い教えです。

かつての都市社会では、働くことは生きることの喜びを感じる手段でした。仕事は自分と向き合う機会を与え、響き合う社会の実現に寄与します。このシリーズを読むことで、自分自身が見えてくる感覚を抱くのは、私だけではなく他の読者にも共通する体験かもしれません。働く喜びと自己発見を通じて、私たちはより豊かな社会を築けると信じています。

ウスビ・サコ

人類学者

私の仕事は「占いの記事を書くこと」だけど、これは「はたらく」に入るのかな?とつぶやいたら「私は楽しみに読んでいます、りっぱな仕事です」と言ってくれる人がいた。

はたらいたらかならずその向こうに、
そのはたらきを受け取る人がいる。
人だけでなく、動物や、山や海も、
はたらきを受け取ってくれることがある。

石井ゆかり

ライター

はたらくことは、光ること。
町のあちらこちらで、
小さな光、暗い光、色々な人が輝いている。
起きて、出かけて、仕事開始、
ランチを食べて、人に会い、
あるいは誰にも会わずこつこつと、
きらきらきらきら家に帰る。

山崎ナオコーラ

作家

生きることはとても多様で、
人の多様さほど面白さがある。
道端にあるお店にも、行き交う人にも
「はたらく」があって、違う景色がある。
僕はそれを垣間見て、
「今日も生き残れているな」とホッとする。
誰かの日常を視ることは、
自分の現在地を教えてくれる。

今井紀明

認定NPO法人D×P(ディーピー)理事長

生きることは社会とつながること。
そして社会とつながることは、
はたらく人とつながることだ。
つながる人とは気持ちいい関係でいたい。
そのためには、
たがいにすがすがしい仕事がしたい。
この本には、 はたらくことの
すがすがしさが詰まっていて、
生きるようにはたらくことを
ぼくたちに教えてくれる。

鳥羽和久

教育者

この世界は、
みんなの一日、一日でできている。
履いている靴も、
休憩時間に食べるごはんも、
お昼寝するときに使う枕も。
たくさんの人の”はたらく”とともに
暮らしている。
わたしの”はたらく”も
きっとだれかにつながってる。
嬉しくなって、
ああ、明日もはたらこうって思う。

ミロコマチコ

絵本作家

吉田亮人 よしだ・あきひと

1980年宮崎県生まれ。京都市在住。滋賀大学教育学部卒業後、タイで日本語教師として1年間勤務。帰国後小学校教員として6年間勤務し退職。2010年より写真家として活動開始。2023年に写真集出版社「Three Books」を設立し共同代表を務める。著書『Brick Yard』(私家版)、『The Absence of Two』(青幻舎・Editions Xavier Barral)、『しゃにむに写真家』(亜紀書房)など。第47回木村伊兵衛賞2023最終候補、日経ナショナルジオグラフィック写真賞2015・ピープル部門最優秀賞、コニカミノルタ・フォトプレミオ年度大賞など受賞多数。

矢萩多聞 やはぎ・たもん

画家・装丁家。1980年横浜生まれ。9歳から毎年インド・ネパールを旅する。中学1年で学校を辞め、ペンによる細密画を描きはじめる。南インドと日本を半年ごとに往復し暮らし個展を開催。2002年から本づくりにかかわるようになり、これまでに700冊を超える本の装丁をてがける。2012年、京都に移住。現在は本業のほか、Webラジオ、リトルプレス、ワークショップなど、本とその周辺を愉快にすべく活動中。著書『本とはたらく』(河出書房新社)、『美しいってなんだろう?』(世界思想社)、『本の縁側』(春風社)など。